キミと見た景色をもう一度




音楽室は、3階にある。



しかも、この学校にはエレベーターがないため
階段だけが唯一の上へ上がることができる手段。



「はい、憂」



「ん・・・」



階段の前まで行くと、隣にいた拓人は私の前でしゃがみこみ背中を向ける。



つまり、私をおんぶして3階に上がるのだ。



・・・初めのころは恥ずかしくて自力で上がれる!・・・頑なに断っていたが、
腕力がなくなってきたため、拓人に頼るようになった。



「・・・いつも・・・ごめん」



「うん、いーよ」



拓人は、御人好しだ。