「憂」



「何??」



「僕、約束するよ」



「え?」



「憂を幸せにすること」



突然、何?と聞きたかったけど、拓人に手を握られ喉まで来ていた言葉がかえっていった。



「憂の夢も願いも叶える」



「・・・・・・?」



「笑顔も泣き顔も怒ったときも顔も・・・守る」



「・・・・・・」



「約束する」



どうしてだろう、視界がぼやける。



「うん・・・ありがとう・・・」



霞んだ視界の中に真剣な目で見つめる拓人の姿があった。