キミと見た景色をもう一度




「病気であと少ししか生きられないこと、
本当は一緒に暮らしたかったこと、
・・・酷いことを言ったから謝りたい。
それから、今幸せってことを伝えたい」



「じゃあ、伝えに行かなくちゃだよね!!」



差し出された手を力強く握り、一緒にあの人の後を追った。



何度も見てきたオレンジ色に染まった帰り道。



その道にひとつ寂しい影が伸びている。



「待って!!」



その呼びかけにゆっくりと振り返る。



ちょうど夕日とあの人が重なる。



逆光のせいで顔なんて全くわからない。



それでも、今言わなくちゃ。