早歩きで店を出て、細い路地に入る。 後ろからは私を追いかけてくる拓人。 「待って、憂!」 それでも、足を止めない。 止めたくない。 今の顔を拓人に見られたくないもん。 目から水が溢れて止まらないから。 すごく酷い顔してるから。 見られたくない。 「憂!!」 大きな手は私の腕を掴んで動きを止めた。