お昼休みも終わり、午後の部がスタートした。
拓人は、指を負傷のため使わない椅子に座って、教室を眺めている。
つまり、人手は私一人なわけで・・・。
それでも午後は、午前よりも人の出入りが少なくて助かった。
「ありがとうございましたー・・・・・・ふぅ」
「憂、疲れてるよね。もう何十回もピアノ弾いてるし・・・やっぱり僕が弾く・・・!!」
「ダメに決まってるでしょ!あんたはここで大人しくしてて」
「むぅ・・・」
頬を膨らまして拗ねているけど、これだけは絶対にダメ。
許すわけないでしょ。
そんな時、新たなお客が入ってきた。
「あの~・・・外の張り紙を見て来たんですけど・・・」
あぁ、私との歌対決の。
「私と対決ですね?いいですよ」

