一人で悶々と考えていると、拓人が左指を抑えてるのに気がついた。 「拓人、その左指どうかしたの?」 「え!?う、ううん!何にもないよ!!」 作り笑いではぐらかそうとする。 私は、強引に拓人の左腕を掴んで抑えていた左指をみた。 「ちょっ!赤く腫れてるじゃん」 「え、えへへ・・・」 「突き指?」 ジッと拓人を見ていると、その視線に耐えられなかったのか正直に話し出した。 「実は、昨日の夜のケガなんだ」 「は!?」 「家のドアで指挟んじゃって」 あいている右手で頭をかきながら、笑って言う拓人。