私が何を言っても、未だに手を離そうとしない拓人。 それどころか・・・。 「憂の手・・・温かいね・・・」 「!!!」 そういや・・・拓人の手冷たい・・・。 ・・・じゃ、なくて!!! 「は、離して!!」 「何で?」 「何でもいいから!!」 「うん・・・」 拓人はゆっくりと握っていた手の力を緩め、 そして開いた。 私は微かな拓人の温もりがある手の中から、 自分の手を素早く抜いた。