「千夏 五鈴」
彼女と合わなければ、俺のマジで退屈な人生は続いていただろう。
結局、俺は親に無理やり相模高校に入れられた。
いやいや言いながら、転校したら結構満足だった。
「お嬢様」というものが一番気に入らなかったが、まぁ、満足だ。
「暇だなぁ」
「じゃぁ、授業に出たら?」
「え。誰」
「あぁ。私は千夏。」
「ちなつ?苗字は?」
「だから。私は、千夏五鈴。千夏が苗字」
「あ。あっそ」
「ねぇ。なんで授業出ないの?暇なんでしょう?いけばいいじゃない」
「いかないね。めんどくさい」
「なら、私と『図書部』に来る?」
この図書部が、俺の日常を狂わせることになる

