学校に着き、1時間目の数学の授業が始まってもショウゴからの返事は無かった。

空模様も気になりチェックするが、まだ雨は降っていない…


数学の授業が終わるチャイムと同時に、やっと胸ポケットに入れておいた携帯電話にメールの着信があった。

適当に礼をすると、急いで席に座りメールの内容を確認する…


>残念ながらまだだ。
もう後少しなんだが、分からない事がまだある。

あの後、あの資料に入ってない情報を掴んだから渡しておきたい。
今日の午後4時頃に、あの時のデパートの前で。


>分かった。


私は内容を確認すると、すぐに返信した。

まだショウゴは真相を掴んではいない!!
それでは、間に合わない確率の方が高いのではないのだろうか。

という事は、次は私かユキ…


「ふ…」


結局、私はショウゴの身を案じている訳ではなく、自分の身を守る為にショウゴを心配しているだけだ。

そしてショウゴも、ただ自分の身を守っているに過ぎないんだ…


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