そして突然背中を向け、喫茶店の中であるにも関わらず服をまくり上げた。
「ちょ、ちょっと何やってんの…」
「これを見てみろ」
むき出しになったショウゴの背中には、まるで手形の様なアザが2ヵ所できていた。
「アザ…!!」
「そうだ」
そう言いながらショウゴは服を下ろした。
「多分…
アユが言った様に、アザができるという事が次のターゲットの印なんだと思う。
という事は、次のターゲットは俺だ…
だから、アユは大丈夫なんだよ!!」
私はどう答えて良いのか分からなかった…
確かに次の順番が私ではないという事は分かるが、次に雨が降る時にはショウゴが殺されるという事だ。
それに私にはショウゴが言う様には、簡単に解決するとはどうしても思えなかった…
「じゃあ俺は行かないといけないから…
じゃあまたな」
ショウゴは立ち上がると、飲み物の代金を置いて店を出て行った。
その後ろ姿を見送りながら、私の不安はむしろ増幅していった…
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