翌朝いつもより早く起きると、学校に行く準備を済ませリビングのテレビをつけた。

もしかしたら、リサの身に何かあったのかも知れない。
その不安が、私の思い過ごしであれば良いと願いながら…


テレビには私の願いが届いたかの様に、市内で起きた事件についての報道は、バイパスで起きた交通事故以外は全くなかった。


「ふう…」


大きく溜め息と共に、緊張して硬くなっていた全身の力が一気に抜けた…

気になっていた天気予報も、これから2、3日は曇りにはなっていたが、降水確率は20%以下と予想されていた。


それらを確認すると、ダイニングに行きゆっくりと焼きたての食パンに齧り付いた。

ひとまずは安心だ。

ただ、私が送信した何通ものメールに返信はまだない…


その事について私は、考えると不安になるだけなので、自分で無理矢理考える事を止めた。



しかし…


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