4階までの階段を並んで歩きながら、昨日の出来事について聞いた。

「ねえ、昨日のカラオケボックスでの事って…
どう思ってる?」


「昨日の?
よくは分からないけど…
あの場所に5人しかいないはずなのに、もう1人誰かがいたのは分かった。

たぶん人間ではない…」


やはり、リサもそう考えているのか。
いや、普通に考えるとそうとしか思えないか…


意見を聞いた後、私はショウゴから聞いた事をリサに教えた。

今は意味が分からなくても、役に立つ時が来るかも知れないし…


私達が4階に上がり廊下を歩いて時、リサは妙な事を言った。


「あ、あのね…
関係無いかも知れないんだけど…

家に帰った後、アキラが変なメールを送ってきたの。"帰って鏡を見たら、首の周りにアザができてた"って…」


「アザ…?」



「亜由美おはよ~!!」

その時教室の中から、私を見付けた彩香が飛び出して来た。


「じゃ、じゃあね」

「うん…」


私は教室前の廊下でリサと別れ、自分の教室に入った。


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