私と佐伯さん…いや、リサが集合し、これで5人全員が揃った。
3階の5号室は8人くらい入れる部屋で…
入口から入ると、奥に小さいステージとカラオケ機器が設置されていた。
ボックスの中央にテーブルがあり、それを挟んで3人掛けのソファが左右に、手前に2人掛けのソファが置かれていた。
室内は約束通り、間接照明だけ残しメインの照明は消されていて、顔がハッキリとは分からないほどの明るさだった。
私とリサは、ひとまず空いていた2人掛けのソファに並んで座った…
私達が座ると同時に、右側の奥に座っていた男性がサッと立ち上がった。
そして、その背が高く細身の男性は、ボックス内を見渡して言った。
「これで全員集まったようだね。
俺の名前はアキラ。よろしく!!」
すると、アキラの横に座っていた男性が、座ったままで名乗った。
「俺がショウゴ」
続いて左側に座ってた女性が、か細い弱々しい声で言った。
「私がユキ…」
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