記者と名乗る男は、素通りしようとする私に執拗に着いて来る。
ただでさえ気分が悪いのに、その態度にイラついて勢いよく振り返った!!
「オジサンっ
着いて来ないでよね!!」
バサバサ…
鞄がしっかり閉まっていなかったのか、振り返った反動で教科書が辺りに散乱した。
「もう~!!」
鞄を脇に抱えて教科書を集める私に、その男は小さな声で言った。
「ごめん…」
私はこの男の顔を、最悪の印象とともにハッキリと覚えた。
教科書を集めて鞄に詰め込むと、私は走って改札を抜けた…
夕方の時間帯は、15分に1本の割合で電車が走っている。
息を切らせながら上りのホームに着くと、すぐに電車が入って来た。
「まったく…
せっかく金曜日なのに、嫌な事ばかりが続く」
車窓に映る自分の不機嫌そうな顔を見ながら、ガックリと落ち込んだ。
とりあえず、帰宅してあのチャットを覗いてみよう。
結局はまだ何も解決していないし…
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