気分が晴れないまま、午後から授業を2時間受けると、すぐに学校を出た。


「何か最近付き合い悪くない?」

と美玖に言われながらも、校門で2人と別れた。

今朝の事もあるし、とても遊ぶ気になんてなれなかった…



基町駅に着き、駅の構内に入ろうとした所で、見知らぬ人がこの不機嫌な私に声を掛けてきた。

「すいませ~ん」


声がする右の方向を見ると、肩から黒い鞄を下げた男の人が立っていた。


「アンケートに答えて欲しいんですが…」

キャッチセールスかと一瞬思ったが、よく見ると年齢は若いのに、オヤジ臭いカーキ色のジャンパーとヨレヨレのジーパン姿…

これだと、誰もこの人からは買わないだろう。


そんな事を考えていると、一方的に話し始めた。

「新聞社の者なんですが、最近地元で集団自殺が多発している事について…
高校生から、意見を集めているんですが」


新聞記者…?
相手が誰にせよ、何も答える気にはなれない。


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