「ところで…それ何?」
彩香が私の手元を見ながら、指を差した。
「ああ、これ?
昼休みに、反省文を書いて持って来いって…」
面白くない…
なぜ私は違反で、江藤がパスできるのか?
納得できない。
授業が始まっても私の気持ちは納まらず、窓の外を見ながらシャーペンで机を叩いていた。
2時間目になると、釈然としないながらもさすがに落ち着き、こっそりと反省文を書き始めた。
窓の外を見ると、朝方は青空も見えていた空は、すっかり低い雲に覆われていた…
そして…
昼休みに反省文を、生活指導室に持って行く途中には、ついにポツリポツリと雨が降り始めた。
昨日と違って、結構激しい雨だ。
よりによって、今日は傘を持って来ていない…
空模様に憂鬱になりながらも、2階の北西の角にある生活指導室の扉を開いた。
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