結局、その後ケイジとは連絡が取れなくなった…
ケイジはいったい、何の為に私にあのサイトを紹介したのだろう。
ケイジに対する疑念が大きくなり…
それと同時に、ケイジがあのサイトに何らかの関わりがあるのではないかという、そんな思いが芽生えていた。
翌日、自分の身辺に不穏な空気を感じ始めていた私は、沈痛な面持ちで教室に入った。
「亜由美~!!」
その沈み切った私の耳に、甲高い叫び声が飛び込んできて、ハッと顔を上げた。
「彩香…彩香!?」
そこには、退院して登校して来た彩香と美玖の姿があった。
「あ、彩香…
あんた、もう大丈夫なの?」
「うん、もう全然平気よ!!」
明るく振る舞う彩香を挟んで、美玖と目が合った。
本人が大丈夫でも、他の生徒や学校は興味本位でしか、彩香を見ないだろう…
私と美玖は目で合図をして、二人で彩香を守る事を決めた。
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