布団に潜り込み、目を閉じるが…
自分の鼓動が、うるさくて眠れない。
サイトDAの、掲示板に書かれた文字が脳裏に浮かび、その一言一言が私の胸を締め付けた。
死にたくない…
死にたくない…
布団の中で膝を抱え、頭の中で呪文の様に何度も繰り返し呟いていると、いつの間にか眠っていた。
翌朝、目が覚めて洗面所に行くと、目が真っ赤に充血した自分が鏡に映っていた。
その姿に、昨夜の事が現実だという事を、改めて認識した。
しかし、携帯電話にメールが届く訳でもないし、特に変化はない。
ひょっとしたら、ケイジの悪戯だったのかも知れない…
私は夜に、ケイジに確認してみる事にして、勢い良く顔を洗うと制服に着替えて家を出た。
私の心とは裏腹に、空は真っ青に晴れ渡っていた。
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