自分でも音が聞き取れるくらい、頭の先から血の気が引いていく…
嫌な予感が全身を包み込み、マウスを持った手に汗がにじむ。
画面の上から下まで、何度も何度もスクロールしてみるが、退会フォームどころか管理者への連絡さえできない。
何度もスクロールしているうちに、目に涙が溢れてきた…
そして諦めた瞬間に、嗚咽混じりに呟いた。
「退会できない…」
私は自分の意思ではなく、不可抗力で何かをクリックしてしまった…
それがいったい何なのかは、全く分からない。
これは偶然か、それとも必然なのか…
暫く呆然と画面を眺めていたが、二度目の母の声が聞こえパソコンを閉じた。
薄暗い部屋はパソコンの灯が無くなり、深い闇に包まれた…
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