ま、まさか!!


江藤はそこまで話すと、走って階段を上がって行った。


冷静に考えてみると、あのコンサートホールに滝口はなぜ突然現れたのか?

私が商工センターに行く事を知っていたのは、美玖と彩香…
それとケイジだ。



そうか…
ケイジは滝口だったんだ!!


それに、ずっと不思議だったんだ。
なぜ検索にもかからない自殺サイトのURLを、ケイジが知っているかという事も…

その事もこれで、全てが一つに繋がる!!


でも一体何の為に…



教室に行き授業が始まっても、その事が気になり勉強どころではなかった。


要するに私は滝口のせいで、あんな生死の境をさまよう様な事件に巻き込まれたという事になる…

そう考えると、滝口本人から理由を聞かないと気が済まない。


私は4時間目の授業が終わると、弁当も食べずに滝口が居る生活指導室に向かった。



ガラッ

「失礼します!!」


私は入口の扉を勢いよ良く開けると、部屋の中を見た。

すると、滝口が長机でパソコンを開き弁当を食べていた。


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