ミコは…
私は助かったって事なの?
混乱する頭の中を必死で整理しようとするが、それ以上の事は全く考えられなかった。
ただ助かった事への安堵感が溢れ出し、もう会う事が出来ないと思った両親や、美玖それに彩香にまた会える事が嬉しくて…
それから1時間ほどして、私は滝口の車で帰宅した。
滝口は私の両親に、自習に来ていた学校の階段を転げ落ちて病院に運ばれたという、本当に苦しい言い訳をしたが…
意外にも両親は私の傷だらけの姿を目にし、理由よりも帰宅できた事を喜び、深く追及する事はなかった。
私は鎮痛剤が効き朦朧とする状態で、無理矢理シャワーを浴びると汚れと練炭の臭いを洗い流した。
もう今は何も考えられない…
私はベッドの上に転がり、携帯電話を開いて美玖と彩香に
>助かったよ
とメールを送信した。
怒るかな…
怒るよね。
でも今はもう、何も考えられな…い。
疲労と薬の副作用により、私は深い眠りについた。
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