一瞬、静寂に包まれるロビー。
ミコの殺気だけが、ピリピリと肌に突き刺さる…


「何か誤解している要だね。

あの日、カラオケボックスの中で練炭を燃やした後…
一番戸口にいた俺だけが、第一発見者の従業員に助け出されたんだ。

今こうして仕方なく生きているのは、死に場所を探しているからなんだ」


ミコはその言葉に返事をする事もなく、ただ沈黙していた。

その様子を確認した様に、滝口がまた口を開く…


「今度こそ一緒に行こう…
俺がミコと一緒に行くから、もう終わりにしような」


ロビーの緊張感はピークに達し、ミコの足元までもがビリビリと震えていた。

私は状況を確認しようとしたが、起き上がる事は出来ず、身体を反転させ仰向けになるだけで精一杯だった。


仰向けになった私の目に飛び込んできたのは、髪が逆立ち拳を握り締めワナワナと震えるミコの姿だった。

ミコがサイトADのチャットを狙い集団自殺を装って殺害してきたのは、滝口に対する怨念からだったのだろうか?

それとも…



滝口が一歩前に出た。


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