ああ、ダメだ…
力が抜けていく…
私は必死で上げていた顔を下ろすと、頬をザラザラとした床に着けた。
もう視界にはミコの足しか入らない…
「あの時…
私達の関係が学校や親にバレて、周囲から反対された時…
先生は私に言ったでしょ?
現世で一緒になれないなら、来世で一緒になろう…って。
それで、一緒に死のうって…
それなのに!!」
ミコの声が徐々に大きく、そして激しくなっていった。
「ああ、確かにそう言った。
せっかくだから、その日に2人の結婚式にしようって…
祝ってくれる人がいないと淋しいって言うから、自殺サイトで一緒に死んでくれる人を探した…」
滝口はまるで泣いている子供を諭す様に、ミコの様子に動揺する素振りもなく、穏やかに答えた。
しかし、ミコの声は小さくなるどころか、更に大きくなる…
「先生!!
じゃあ、何で先生だけが生きているの!?
一緒に死んでくれるんじゃなかったの!!」
ミコの禍々しい霊気が更に増し、コンサートホール内の壁がビリビリと震えた。
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