私は廊下の更に奥へと、暗闇の中に点在する非常灯を頼りに進んで行く…

しかし既に足には力が入らず、フラフラと壁に寄り掛かる様な状態だった。


ミコは足音もたてずヒタヒタと背後に迫る…

吹き出す殺気と濃い練炭の臭いが、徐々に私を追い詰めてきた。


額から流れる血が目に入り、暗闇の中で追い討ちをかける様に視界を奪う。

もうダメかも知れない…



そして、微かにミコの怪しげな含み笑いが聞こえ、再び私の両足首に激痛が走った!!

私は踏ん張る事も出来ず、反射的に倒れた所にあるでたろう危険に対し体を捻った。



ガシャーン!!


派手な音が鳴り響き、私は床を声も出せずのたうち回った。


普段はコンサートに来た客を誘導する為に使用される鉄製のポールに、直撃したのだ!!

身体を捻った分、顔面に直撃する事は避けられたが、右の肩を激しく打ち付けた。


どうやら先ほどの衝撃で、肩が外れた様だった…
肩に激痛が絶え間なく襲い、右手に力が全く入らなくなった。


もう私は立ち上がる気力さえ失った…


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