少しずつ近付いてくるミコ…
私は転げ落ちる様にソファーから離れると、這いつくばってその場から逃げ出した。
すると背後からのミコの少し高い声が、私の怯えきった心を貫いた。
「ふふふ…
逃げてもムダよ。
雨は止まないし、あなたはここから出る事は出来ないのよ」
そんな事は自分でも十分に分かっているが、本能なのかそれとも、美玖か彩香からの連絡に期待しているのか…
私の身体は無意識に、ミコから離れようとする。
私は後ろを振り返りながら、目の前にあった2階席の入口へと向かう階段を上り始めた。
「だから…
ムダだって言っているでしょう!!」
ミコの声が建物の中を響き渡ると、突然足首のアザに激痛が走った。
私はその痛みの為にバランスを崩し、顔面から階段に突っ込み、反動で下まで転げ落ちた!!
「ぐっ…」
一回転した上、背中から床まで落ちた私は、全身を襲う激痛に耐え慌てて状態を起こした。
階段に打ち付けた額からはビリビリとした痛みを伴いながら、真っ赤な鮮血が滴り落ちていた…
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