管理人が閉め忘れたのか、それとも誰かが中にいるのかは分からないが、入り口のロビーに入り込んだ。
コンサートホールの中は非常灯の明かりだけで薄暗く、奥へと続く廊下は真っ暗で不気味な雰囲気が漂っていた…
ロビーにあったグレーのソファーにユキと並んで座り、私はこれからどうすれば良いのか、必死で考えていた。
しかし、何も打開策など見出だす事は出来ず、虚しく時間だけが過ぎて行った…
こうなれば、ユキは巻き込まずに逃がした方が良い…
次の雨までには、必ずこの一連の事件の真相がハッキリするはずだ。
私は左側に座っているユキを見つめ、優しく微笑んだ…
「ユキ…
私と一緒にいたら、あなたを巻き込んでしまうかも知れない。
だからユキはここを出て、コンビニの方に引き返して欲しいの…
私達は色々と調べた結果、既にミコのすぐ近くまで辿り着いているから、近いうちに…
いえ、今日中に真相がハッキリするはずだから、ユキは私の友達から情報を受け取ってこの事件の謎を解いて欲しいの…ね」
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