横断歩道を渡り切ると、ミコは遊んでいるのか足首の激痛は治まった。
「早く、こっち!!」
ユキが大声を出して、コンサートホールの屋根の下から私を手招きした。
横断歩道を渡った先には、よく有名なアーティストが訪れる大きい体育館の様なコンサートホールがある。
その正面玄関にユキは立っていた。
私は全身が泥と雨でグチャグチャになりながら、ユキの元に行くと倒れ込む様に様に地面に座った。
しかし、こんな所にいてもただ餌食になるのを待つだけだ…
かといってどうする事も出来ないが、雨が止むか誰かから連絡が入るまで、逃げ続けるしかない。
「開いてるよ…」
ユキが正面玄関にならんだ10枚ほどあるの扉の一つを押して、コンサートホールの中に入って行った。
外は猛烈な雨でとても傘無しで歩ける様な状態ではないし、 真っ暗で何も見えないから危険も伴う…
確かにまだコンサートホールの中に入った方が、時間を稼げるかも知れない。
私はユキの後を追って、開いている扉から中に入った。
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