だからと言って、まだ諦めた訳ではない。
雨が降り始めてすぐにミコが襲ってくるとは限らない…


ユキが来てから更に雨は激しくなり、駐車場のアスファルトで弾いた雨粒が靴を濡らし、足下は既にずぶ濡れだった。

しかし、私はそんな事には全く関心も示さず、真っ暗になった空を見上げながら話し始めた…


「ねぇユキ驚かないで聞いてね…

ユキは知らないと思うけど、あのオフ会の後に色々あって、あの時のメンバーが3人死んでいるの…
あの時現れた、ミコという名の女性に襲われてね!!」


「え…本当に?」

ユキは私の話を聞いて、一瞬にして表情が固まった。


「本当の事よ。
そして、次は私の順番…
次は私が死ぬ番なの。

諦めている訳ではないの…
でももしもの時の為に、ユキに今私が知っている事を全て伝えておきたかったのよ」



いよいよ本題に入ろうと、ユキの方を向いて顔を上げた時…
降り注ぐ雨の気配が私にも分かるくらい、重く更に冷たく変化した。

そして、雨を運ぶ湿った東風に微かに練炭の臭いが混ざった!!


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