カランカラン…


不意に入口の扉に着けられた鈴が鳴り、美玖が入ってきた。

「美玖!!」

私は手を振って、美玖を自分が座っているテーブルに呼んだ。



「亜由美、それでどうなのよ?」

美玖は椅子に座ると、すぐに今の状況を確認してきた。

私が何をどう説明して良いのか分からず暫く黙っていると、イラついた美玖が強い口調で言った。


「だから…
江藤のお姉さんがミコで、現状ではそのミコを止める方法が分からないって事なんでしょ!?

あ…
ご、ごめん」


「ううん…」

現状は、確かに美玖が言った通りだ。
どんなに自分に言い聞かせても、どんなに見ないフリをしても現実は変わらない…

でも、もう江藤が帰って来るのを待つ以外に方法がない。


美玖もその事が分かっているからこそ、少しの事でイラついてしまうのだろう…

2人はそのまま、声を押し殺す様に黙り込んでしまった。



カランカラン…


「何を2人とも困った顔して座ってんの?
そんなんじゃ何も解決しないよ!!」


「彩香…」


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