違う…
城ヶ崎さんはミコではない!!
同じ6月でも日時が違うし、そもそも自宅で変死なんて!!
アザ…
首にアザ…って、ミコ?
ミコが殺したの?
私は頭の中が激しく混乱し何がどうなっているのか、全く分からなくなった。
「す、すいません…
その日は…
雨ではなかったですか?
あ…
いえ、覚えてらっしゃらないですよね…」
私は混乱した頭で、馬鹿な質問をした…
3年前の天気なんて、誰も覚えているはずがない。
「そうだね、確かに雨だった様な気がする…
救急車がこの路地に入って来た時に、集まって来た人達の傘が邪魔で通れなかった記憶があるね。
どうして知っているんだい?」
「そ、そうなんですか!?」
城ヶ崎さんを殺したのは、多分ミコだ!!
でもなぜ、全く無関係と思える城ヶ崎さんをミコは狙ったのだろう…
いや…
今はそんな事よりも、これで私はミコに繋がる手掛かりを全て失った事になる。
猛烈な絶望感が私を襲い、足先から小刻みに震え始めた…
ダメだ…
もう私はダメだ…
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