君の制服を見て思い出したが…

スタッフに呼ばれて部屋を見に行った時、確かそれと同じ制服を着た女子高生がいたな」



え…?



同じ制服って…
この黒の地味な制服は、基町高校だけのものだ。

それはつまり、集団自殺した人達の中に基町高校の生徒がいたという事になる!!


3年前か…


「マ、マネージャーさん、ありがとうございました!!
このカラオケボックスは最高だって、みんなに言っておきますから」


椅子が後ろにズレるくらい勢いよく立ち上がると、マネージャーは驚いて私を見上げた。

「も、もう気がすんだのかい?」


「はい。
それでは失礼します」

私は深々と頭を下げると、事務所のドアを開け外に出た。
そして、再び近くのバス停へと急いだ…


学校に戻ろう…
確か学校の図書室に、今までの卒業アルバムが保管してあった記憶がある。

それを見れば何か分かるはずだ。



私はバスに乗り学校に向かいながら、美玖と彩香に図書室に行くという内容のメールを送信した。


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