仮にも今から一緒に死のうとする人数を、果たして間違えるのだろうか…?
当初は5人いて、何らかの理由で途中から4人になったと考える方が自然だろう。
「あのう…
その4人の人達の、名前とかは分からないんですか?」
4人というだけでは、これ以上調べようがない。
できれば何か新しい情報が欲しかった…
マネージャーは丸椅子で足を組んだまま、少しうつむいて考えた。
「そうだなぁ。
基本的にカラオケボックスの予約や申し込みに、本名書く人は少ないし…
警察も身元について、我々には教えてくれたりはしないからね」
「そうですか…」
私はマネージャーの回答に、少なからず落胆した…
ショウゴの資料にも、事件の詳細については書かれていなかったからだ。
何も新しい情報がないならば、もうこれ以上ここにいても時間のムダだ。
私が椅子から立上がり、御礼を言って立ち去ろうとしたその時…
マネージャーの口から意外な事実が明かされた。
「あ、そういえば…
.



