「何の話ですか…
って、ここで3年前に起きた集団自殺の事ですよ!!」
もう一度同じ事を言ったが、怪訝そうな表情をするだけで反応が鈍い。
その後も暫くその女性スタッフと受付で押し問答をしていたが、全く話に進展がない。
それどころか、危険人物だと思われたらしく身元を確認してくる…
その様子に私自信も"ショウゴの資料が間違えているのではないか"
と不安になり始めた時、奥から40代くらいの制服姿の男性が出て来た。
そして、同じカウンターでも受付から少し離れた場所に移動させられた。
「それで君は、うちに何の恨みがあって嫌がらせをしているのかな?」
笑顔で嫌味いっぱいに話し掛けてくる男性の胸元を見ると、マネージャーと書いてあった…
マネージャーという事は、このカラオケボックスの責任者という事だろう。
「私は嫌がらせなんてしてません!!
最初から、話が聞きたいって言っているだけでしょ!!」
その態度にイラついた私は、つい大声で怒鳴ってしまった。
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