私達は昼休みの間に早退すると、学校と市民病院のちょうど中間にある喫茶店に入り、今後の行動について話し合った。
この喫茶店には時々3人で来ていたし、表通りからは死角になっているから、昼間から女子高生がいても目立たない。
私は美玖と彩香の向かい側の席に座り、鞄からファイルを取り出して見せた。
「これが今の時点で分かっている事よ…
どう思う?」
テーブルに肘をついて、2人の真ん中に置かれたファイルを見下ろしながら美玖が言った。
「うーん…
亜由美は、サイトDAにこだわり過ぎなんじゃない?
一番重要な事は、何がきっかけでこんな事が起きてるのか…じゃない?」
「そうだよね…
私も美玖の意見に賛成だなぁ。
亜由美の話だと、雨と練炭それにカラオケボックスと、ヒントはたくさんあると思う。
3年くらい前の集団自殺を、もっと詳しく調べた方が良いと思うけど…」
確かにそうかも知れない。
集団自殺について、詳しく調べていけばミコに辿り着くかも知れない…
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