私はファイルを鞄に入れると学校に向かった…
もう1時間目は始まってる時間だが、今更焦る事もない。
この非常事態に、学校に行っている場合でははないのが実情だ。
もしもの時の為に、みんなにお別れをするだけの登校…
既に私は、午前中で早退する事に決めていた。
いつもの通学路にはもう学生の姿はなく、制服姿の通行人は一人だった。
私は歩きながら一連の出来事について、今入手した資料も含め頭の中で整理していた。
確かにサイトDA自体も調べなければならいが…
ショウゴと違い、私が一番気になる事はケイジの存在だった。
私にサイトDAを紹介し、他のサイトでリサを同じ様に紹介した…
どう考えても、サイトDAについて詳しく知っているとしか思えない。
学校に着き階段を上がりながら、久しぶりにケイジと知り合ったサイトにアクセスしてみると、まだケイジは退会していなかった。
私は現在の状況について説明し、祈る思いで助けを求めるメールをした。
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