"未来は変えられる!!"
幻想とも言えるその言葉が身体を駆け巡った時、絶望と恐怖に支配された私の心の奥底に沈んでいたスイッチが切り替わった…
そうだ…
どうせ死ぬのなら、最後の最後まであがいてやる。
最後まで生きる努力をするんだ!!
そう思い始めると、不思議と勇気と力が湧いてきた。
と同時に、私はあの日ショウゴから渡されたキーの事を思い出した。
ショウゴが言っていた…
この駅のコインロッカーに、一連の集団自殺に関する資料を入れてあると。
ひょっとすると、その中になぜミコが私達を襲うのか…
私が助かる方法があるかも知れない!!
私は鞄の内ポケットからキーを取り出して握り締めた。
基町駅のコインロッカーは、南口と北口両方にあるが…
ショウゴとの待ち合わせが南口だった事を考えると、まず南口のコインロッカーだろう。
私は、駅構内の東側にあるコインロッカーに向かった。
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