そのアザを見た瞬間、リサのメールやショウゴの最後の姿を鮮明に思い出し、気持ちが悪くなり吐き気がしてきた。
私は必死に、手で何度も擦るが消えるはずもなく、ただアザの周辺が赤く腫れただけだった。
両足首についたアザ…
私はいったい、どういう悲惨な死に方をするのだろう。
結局ベッドには潜り込んだものの眠れるはずもなく、布団の中で胎児の様に丸くなったまま朝を迎えた。
そして、いつもと同じ様に母の声がし…
ベッドから出ると、制服に着替えてダイニングに行った。
今日で学校に行くのは最後になるかも知れない。
その思いが込み上げてくると、コーヒーカップを持つ手が小刻みに震えた…
「行ってきます…」
外に出ると、何事も無かったかの様に雨は上がり、薄暗い雲が低く流れていた。
今日の降水確率は20%…
普通に考えると、まず雨が降る事はない。
私は傘を持たず、そのまま学校へと向かって歩き始めた…
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