「ただいま…」
18時前に帰宅した私は、真っ先に最新の天気予報を確認する為にテレビをつけた。
ちょうどこの時間、天気予報をしているはずだ。
「…次は天気予報です。佐藤さんお願いします。
…はい、今夜と明日の天気予報をお伝えします」
テレビのチャンネルを変えていると、ちょうど天気予報をしている局を見付け、私はテレビの目の前に座った。
「…次に今夜の空模様です。
今夜は南東の風一時やや強く雨で、朝方から曇り…明日は曇りでしょう…」
「やはり…」
やはり明日の朝までは雨だ。
こればかりは、どうする事も出来ない…
予想していたとはいえ、ショウゴの事故を目の当たりにした直後だけに、精神的にかなり追い詰められた。
ただ、週間天気予報では、次に雨が降りそうなのは日曜日で暫く曇りになっていた。
もう私は、残されたほんの僅かな時間を、何に使うのかさえ考える余裕は無かった…
私は江藤がいなくなった後、事故の現場を見つめながら考えた…
ショウゴは間違いなく死んだ。
仮に交通事故で生きていたとしても、ミコに息の根を止められたはずだ。
次は間違いなく私だ…
.