ついに 私の順番が回ってきた… 圧倒的な恐怖に、身も心も全てが萎縮して身動きすら出来ない。 私はこのまま彼女が現れて、私の息の根を止めるまで待ち続けるしかない。 私は無力だ… 全くの無力だ。 ただ時間に身を委ね、天から舞い落ちる雨粒に怯えている。 もう覚悟を決めるしかない。 自分の死をリアルに受け入れるしかない… どこかで私を呼ぶ声がする… 誰…? 戦う覚悟? そうか… まだ私には選択肢があったのだ。 .