「それにしても、渡辺さんの執着はすごいわね」
「やっぱり千晶もそう思った?」
「思った思った」
千晶は唇をぺろりと舐めた。そういえば、蒼ちゃんが唇を舐める姿は昔から色気を放っていたなあなんて思い出した。まだ恋愛感情のれの字も知らなかった小学生の頃は、蒼ちゃんがなんだか知らない人のように感じて少し嫌だったけど。
……あたし、さっきから蒼ちゃんのことばっか考えてる。重症かな。
「前に智子から話を聞いたときからめんどくさい女だとは思ってたけど、実際あれはめんどくさいタイプね。なかなかしぶといわよ。あ、そういえば、前理学部の子から渡辺さんの話聞いたことあるのよ」
「そうなの?」
あたしと同じ考えを持っているとはいえ、千晶はあたしと違って人脈が広い。
「渡辺さんは、川島くんのセフレ……鳴海理央(なるみりお)って名前なんだけど、鳴海さんと友達。渡辺さん自身も川島くんが好きで、以前告ったけどあっさり失恋。それでも川島くんが諦めきれない一方で、鳴海さんのことも応援しているって話よ。ややこしいでしょ」
「……ごめん、よくわかんないんだけど」
「つまり、渡辺さんも鳴海さんも川島くんが好き。二人は友達。で、より川島くんに近い鳴海さんを渡辺さんは応援しているの」
あたしは頭の中で三角形を思い浮かべてみた。渡辺さんと鳴海さんは友達で、二人とも蒼ちゃんが好きで、渡辺さんは鳴海さんを応援…………
「ごめん、理解不能」
あたしは頭を抱えた。
これ、絶対に巻き込まれたくないやつだ。
「おかしくない? 渡辺さんは蒼ちゃんが好きなのに、なんで鳴海さんを応援してるの?」
「私も思う。たぶん、渡辺さん的には、鳴海さんを応援しといて、鳴海さんが完全に振られたらその隙に付け入ろうって思ったんじゃないの?」
「うわ、超めんどい……」
ていうか、ほとんどあたしの予想通りじゃないですか。まさか渡辺さんがセフレを応援しつつ蒼ちゃんも好きという同時進行だとは思いませんでしたけども。
「やっぱり千晶もそう思った?」
「思った思った」
千晶は唇をぺろりと舐めた。そういえば、蒼ちゃんが唇を舐める姿は昔から色気を放っていたなあなんて思い出した。まだ恋愛感情のれの字も知らなかった小学生の頃は、蒼ちゃんがなんだか知らない人のように感じて少し嫌だったけど。
……あたし、さっきから蒼ちゃんのことばっか考えてる。重症かな。
「前に智子から話を聞いたときからめんどくさい女だとは思ってたけど、実際あれはめんどくさいタイプね。なかなかしぶといわよ。あ、そういえば、前理学部の子から渡辺さんの話聞いたことあるのよ」
「そうなの?」
あたしと同じ考えを持っているとはいえ、千晶はあたしと違って人脈が広い。
「渡辺さんは、川島くんのセフレ……鳴海理央(なるみりお)って名前なんだけど、鳴海さんと友達。渡辺さん自身も川島くんが好きで、以前告ったけどあっさり失恋。それでも川島くんが諦めきれない一方で、鳴海さんのことも応援しているって話よ。ややこしいでしょ」
「……ごめん、よくわかんないんだけど」
「つまり、渡辺さんも鳴海さんも川島くんが好き。二人は友達。で、より川島くんに近い鳴海さんを渡辺さんは応援しているの」
あたしは頭の中で三角形を思い浮かべてみた。渡辺さんと鳴海さんは友達で、二人とも蒼ちゃんが好きで、渡辺さんは鳴海さんを応援…………
「ごめん、理解不能」
あたしは頭を抱えた。
これ、絶対に巻き込まれたくないやつだ。
「おかしくない? 渡辺さんは蒼ちゃんが好きなのに、なんで鳴海さんを応援してるの?」
「私も思う。たぶん、渡辺さん的には、鳴海さんを応援しといて、鳴海さんが完全に振られたらその隙に付け入ろうって思ったんじゃないの?」
「うわ、超めんどい……」
ていうか、ほとんどあたしの予想通りじゃないですか。まさか渡辺さんがセフレを応援しつつ蒼ちゃんも好きという同時進行だとは思いませんでしたけども。

