…イヤホンで聞いていてゾッとした

この部屋に誰かいる

でもどうして男の声が…電話は女の声だった

Sはどうしたんだ…怖い。

その日一階で寝ることにしてボイスレコーダーはそのまま記録を続けることにした

朝起きて会社に行く前に警察に言って話をしたが、うまく話ができなくて信じてもらえなかった

会社が終わって帰ると
知らない番号からメールが入っている

Sだ…

番号変えたぞー!言うの忘れてた!また遊びに行くから、あと親父にこの前のこと相談したら一回見てみてやろうか?!ってさ

そうだな…Sのお父さんに見てもらえば…

それからその番号に電話してもSと連絡がつくことはなかった。

ボイスレコーダーも異常はない

しばらく日記は空白…最後にSが来た時のこと、小競り合いしたとかは書いてあったけど、あの日を最後にタイトルだけで中身は空白だった。


ここにきてちょうど16日経ってから、Sのお父さんが訪ねてきた

…目を疑った、ここを案内してくれた人だ

Sのお父さんだったんですか?

息子の友達だったんですね。

Sは?

わたしも連絡とれなくて…

(連絡とれなくて?!…どうして何も言ってないのに )

そうですか、家に行って見ようと思うんですが?!教えてもらえますか?





携帯が鳴る

Sからメールだ…
…すみません会社から電話で…

メールを開くと

「あえにけろ」

…あえにけろ?

なんだ

あえ…。。。上?!

上か!!天井!!

にけろ…?!わからない…

Sのお父さんには一階から見てもらうことにして僕は会社からの電話のふりをして二階に来た

…どういうことだ、二階に上がって日記を見てみると

17日分の日記が書いてある…Sが最後に来た日には喧嘩になって

今日のところには

Sを一階の壁に埋めたとある

…?!

書いてない!!なんだよこれ!これじゃあまるで殺人犯だよ!

まてよ…ツボも壁もおかしい…何か引っかかる

Sのお父さんがここを案内してくれた…その時はそんなこと言ってもなかった…

レコーダー…

レコーダー…

声がする…

Sだ…!!

そしてもう一人はさっきの声!

Sのお父さん…

早く見つけての声も聞いたことあると思ったら…

Sのお父さんだ…

2人の会話が残ってる…

「いいか、あの男を犯罪者にすればいいんだ、お前は屋根裏に住んで友達が居ないときに日記を書いてろ…俺も一緒にいるから大丈夫だ」

天井?!

恐る恐る天井を手で押し上げる…何枚か押し上げると一枚だけ開いた

そこには…