S…おいおいしてないよ。

気のせいなのか…だけど…

S…うーん、お前は昔から神経質だからな、気にしなくていいよ

そ…そうか?!

(少しSと言い合いになった。日記のことがやっぱり気になっていたんだと思う。
誰が書いたんだよ、もし誰か他に書いてる人がいるなら…パソコンについてあるWEBカメラで録画することにした)

これで大丈夫かな?

S…あぁ大丈夫だよ

Sは神経が図太いから気にならないのだろう…

その日は、他には何もなくて一階でテレビを見てビールを飲みながら寝た

朝起きるとSはいなかった

仕事だからな…朝方帰ったのだろう。前もあったことだし

仕事に行く準備をして家を出た

会社をでるのが遅くなった…残業残業で中間管理職は大変だよ。。。

携帯が鳴ってる…
誰だろ…

Sからだ

S、どうした?



S??



おい!!間違えたのか?

…切れた

何だったんだよ

また携帯が鳴る

Sからだ…



どうした?S??

声の相手は女の人…

あの誰ですか?

「…早く見つけて…ください」

その細くて震える声に鳥肌がたった…

え?誰ですか??

どこにいるんですか??
Sは??

切れた…

なんだよ今の!!
変な女だな…

その日疲れて家に帰ると日記に目が行った

「…女からしつこく電話がかかる。別れたはずなのに、Sの電話はどこにいったんだろう…見つからない」

…書いてある。

なんだよこれ!!

あんな女知らない!

どうなってる…

何がなんだかわからなくなった

そうだ…カメラだ

パソコンを開いてみるとカメラをつなぐ線が切られてる

この部屋に誰か入ってる…!?そうだ
カメラをつけた時にボイスレコーダーも置いてあった…

カチャ…ボタンを押す

聞いてみる

…静かだ

いや…なんだ



カタカタ

トンッ…

何かが開く音、そして何かを書く音がする…
書く音はきっと日記だ

そして早送りしていくと

電話をかける音と…男の声

「早く見つけて…下さい…」