…味噌だ。

怖かった僕たちは笑った

捨てる?

そうだな…あっても仕方ないし…僕たちは壺も捨てることにした。

廊下のところにドアがあったよな…行ってみようか?

Sは自分よりもこの家のことをよく知ってる気がする…一週間いたし当然かな

Sのお父さんは不動産屋さんに勤めていて、Sも物件に詳しかった。

雑談しながら廊下に行く、そういえばS、付き合ってた人とはどうなったんだ?

あぁ…別れたよ。

そっか…

仕方なかったんだ…
仕方なかったんだよ…

え?

あ…いや、ちょっと喧嘩しちゃって別れ話になってさ…そのまま出て行ったよ

(Sとはしばらく会ってなかったがSNSでは家を買って2人で住んで幸せそうな投稿があった…そのあと見れなくなったから別れたんだなと思ってた…どこに住んでいたかは聞かなかった)



廊下についてまだ開けてないドアを開けた




…壁

開けたら壁って…笑

隣には部屋はないはずだから不自然なドアだとは思っていた…

S…建て増ししようとしたんじゃないか?
ドアだけ作って変だな…
壁壊してみるか?

え??いや、壊してもなぁ…使わないんだったらそのままで

(なんだ…この壁だけやけに新しい、出来たばかりのようだ)

なんだろうな…

長い廊下を見ると右手の壁に線が引いてあった。

ここにもドアをつけるつもりだったのかな?

S…そうかもな。


二階に行くと寝室がある が他には何もなくて静かだ…

S…何もないな。

そうだな…この部屋はいつもいるから何もないよ。
あっ…そうだ日記があったんだ!!

S…日記?!

そうそう、一週間しか書いてない日記が

S…どこに?

机の上だよ
…Sは日記を手に取って開く

…おい、一週間じゃないよ

え?