天然白雪-天然は悪気がないぶんたちが悪い-


小人たちは顔を見合わせると、大きく顔を上下させます。

彼らは白雪姫を可哀想に思い、家に置いてあげることにしました。

七人の小人と彼女は直ぐに仲良くなりました。そうして森の奥の小さな家で一緒に楽しく暮らし始めました。


しかし。


「あら小人さん、今日も一段と可愛いわっ! でも思っていた以上に背が低いことに驚いたけれど…」

「…」


たまにはこういうこともあります。

ですが本当に仲は良いのです。


「親切な皆さん、私貴方たちに出会えて良かった。ありがとう」

「いやぁ、こちらこそっ! いつまでもいていいからね」


その日の晩はみんな揃って美味しく食べました。後は賑やかに歌ったり踊ったりして、笑顔溢れる時を過ごしました。

ところが、ちょうどその頃、お城では家来が既に辞表を出し終え、女王が魔法の鏡に言っているところでした。


「白雪姫ぇ…!」


そして、白雪姫が生きていることを知られてしまったのです。