「...『きゅんきゅん初恋の味』......」


どんな味だよ!!!

思わず突っ込みたくなる衝動を何とか抑えつつ、開けぐちを開けようとする



「...小夏にはまだ早いだろ?」

「うわ!」


突然、となりに居た男に止められる



「...夏希、起きてたの?」

「ううん、寝てた」


ビックリしたー...


この男、宮本夏希

で、私の名前は藤本小夏


名前が似てると話を始めてから約3ヶ月の付き合い



「...ん?今さ、私にはまだ早いっつった?」


初恋が...ですか!?


「そーでしょ、お子さまの小夏ちゃんにはまだ難しいよ」

笑いながら話す夏希


...イラッ


「うるさい、まだまだこれからですから」



高1で初恋もまだですが、


まぁ一応憧れてたりもするのです



「へー...まぁとりあえずそれはまだ早いから俺によこしなさい」

「はぁ!?」


コイツ、最初からそれが狙いで...



「やだよ!」

私のだもんコレ、


「アイス奢ってやるよ?」

「...あげるよ」