だから、 だから これだけは どうか、許して。 俺は、無理矢理離れようとする美夜に触れたまま 手を滑らせて美夜の両耳を塞ぐ。 「わっ。ちょ、な、なに?」 嫌がる美夜 そんな、美夜を 俺はじっと見つめて 「俺の方が ずっと前からお前のことが好きなのに ちょっとぐらい気づけ」