「私、昨日のこと自分に都合のいい妄想だったのかと思っちゃった」

「ごめん、いつネタ晴らしされんのかと思ったら怖くて」

ふたを開けてみればなんてことはない。

お互いが勘違いをしていただけか。

「私、矢内君の彼女でいいんだよね?」

「あんだけ堂々と告白したんだ。全校公認だろ」

詩織は微笑んだ。

そして秀一の横にしゃがみこむとそっと肩を寄せた。





明日は両思い2日目。

きっと今日よりも素晴らしい日になることは間違いない。