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しばらく歩き、近場の公園まで来ると秀一は足を止めた。

頬が赤く染まっているのは歩いたからではなく、先ほどの余韻が残っているのだろう。

「ごめん…こんなつもりじゃなかったんだけど」

ハアっと息をつき秀一はしゃがみ込んだ。

「あんな所で…迷惑だったよな」

それを言うなら詩織の方が先に迷惑をかけたはずだ。

「私も…ごめんなさい。あんな所で泣いちゃって…」

「ひとつ確認したいんだけど」

秀一が顔をあげた。

「昨日の告白、本気なんだよな?」

「え?」

冗談を言っているのかと思ったが秀一は真剣そのものだった。

そもそもこんな冗談を言う人ではない。