え?

秀一の顔は真っ赤に染まっていた。

思いがけない告白に周囲はわぁっと盛り上がった。

「やるじゃん!矢内!」

周りが盛り上がるほどに、秀一の顔はどんどん赤くなった。

耐えきれなくなった秀一は、詩織の手を掴んだまま勢いよく飛び出した。

「頑張れよ!矢内~!!」

声援を背に受けながら詩織は秀一と共に学校をあとにした。