忘れもしないあの日




私はいつもの用に中学校から帰ると
荷物を置いてすぐに家を出ていた

家をでて図書館で勉強していたのだ

いつか見返してやるために


あの女が家の中でなにを
しているのかは知っていたから




でもその日は違った

いつもの用に荷物を持って
家を出ていこうとすると
あの女の男が腕を掴んで来た


いつもいつも違う男を連れて来ていて
その若い男は見たことがなかった